解体状況1

解体工事(内部編) 序盤

今回は「躯体現し」にして、空間を大きく使いたかったので、

建物の中をほぼスケルトン状態まで解体します。

「さあ解体していきましょう!」と逸る気持ち抑えて先ずは、

「人体有害物質が混入されているか判断する事」が先決です。

そう。いきなり壊して怪我しなくても身体に有害な物質を吸い込んでしまう事もある訳です。

そこで重要になってくるのが「アスベスト調査」です

アスベストとは昭和中期に建築材料として多く用いられていた「発がん性物質」です

最近の解体物件ではほぼの物件から検出されます

現場の人間でも一見して判断する事は困難で物質調査により混入の有無を判定しています

このの建物では検体は3種類検査に回しました

天井材
室内天井材
トイレ天井材
トイレ・お風呂天井材
カーペット接着剤
カーペット接着剤(巾木やカーペットの接着剤に多く検出されます)

幸い今回の物件にはアスベスト混入資材はなく内部の撤去に入ることができました

解体工事は怪我の起きやすい危険作業でもあります。

「暑いから涼しい格好で、楽しく力任せに思い切ってバキバキと!」

……とかやると怪我しちゃいますので、安全面から抑えていきましょう。

装備を整えて、基本的に上から下に向かって解体を進めましょう

壁、天井、床の順に造作材を解体して行きます

建物の構造により資材が異なりますのでこの手順が合わない時もあります

解体でよくある危険なタイミングは、「この部分を壊したい。思いっきり引き剥がしてみよう」

その結果予期せず周囲の材料も剥がれ落ちてきて、物損や事故につながるケースが多いです

少し解体して釘やビス、配線の位置や留め方を把握しながら慎重に解体を進めましょう

解体状況1
造作解体状況

解体前に必ずエアコンは空調屋さんに「ガスの逆引き」と「一時取り外し」を依頼しましょう
下記にバナーも貼っておきますので、ご活用下さい。